今年から重賞に昇格で予想は困難?アサクサゲンキ上々の仕上がり!モズスーパーフレアも負けていない!アマルフィコースト今度こそ実力出し切る!ラストプリマドンナら良血馬も巻き返しを図る?~
第30回 葵ステークス(新設重賞)
京都競馬場 芝・右 1200m
3歳 国際 牡・牝 指定 馬齢
≪葵ステークス(新設重賞)レース展望≫
3歳スプリントの番組を充実させることを目的として今年から重賞の仲間入りを果たしたのが葵ステークス(新設重賞)です。昨年までは通常のオープンクラスの競走であったため、それほどデータがありませんでした。今年から重賞になり各陣営は色気を出してきますし、馬券を買う側としましても予想が難しくなります。スプリント戦では安定しているアサクサゲンキをはじめ、春は何かと運がなかったアマルフィコーストなど重賞らしいメンバーが揃いそうです。若駒を判断するのは難しいですが、お得なデータを見つけましたのでぜひ最後までご覧ください。
≪想定オッズ≫(未編集)
①人 アサクサゲンキ 5.0
②人 マドモアゼル 5.4
③人 アンヴァル 5.9
④人 アンフィトリテ 6.4
⑤人 アマルフィコースト 7.2
≪出走馬分析≫
🐴アサクサゲンキ
夏の暑さにも負けず、小倉2歳ステークス(G3)を制した◯外です。1つ上の半姉がラビットラン(父Tapit)という血統です。NHKマイルカップに出走するというような欲は出さずに、この馬にとってピッタリの条件のレースを選んできた感じがあります。ファルコンステークス(G3)を叩いた上積みがありそうですし、ここでも好勝負が出来るでしょう。
🐴アマルフィコースト
春は完全に運に見放されてしまい、クラシック路線から置き去りになってしまいました。ファンタジーステークス(G3)では、実力馬ベルーガに0秒1差の3着で活躍が期待されましたが、桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(G2)でまさかのスタート直後に落馬放馬、その後桜花賞へ出走が叶いましたが直前で出走取消、と全くツイていませんでした。それも競馬かもしれませんが、実力はここでは上位の存在です。負けられません。
🐴アンフィトリテ
1,200m戦を3戦し、3連勝しているというとんでもない馬です。父ロードカナロア×母父フジキセキということでかなり短距離向きに仕上がっているようです。ここ2戦は着差なしですし、前走が2月ということでどれだけ走る気持ちが戻っているかがカギになりそうです。当日の馬体重にも注目です。
🐴マドモアゼル
ブラックタイド産駒の1頭です。母父Pivotalはミッキーロケット、トリコロールブルーのBMSとしても有名です。もともと1,400mでは長いタイプと思われていました。しかし橘ステークス(OP)では着差こそありませんでしたが、しっかり逃げ切っています。馬体を戻した効果もあるでしょう。出来れば乾いた馬場で気持ちよく逃げたいですね。
🐴モズスーパーフレア
デビュー戦を小倉で勝利し、小倉2歳ステークス(G3)では圧倒的1番人気に支持されましたが、道中でかかってしまいまさかの7着に敗れるなど、気のむずかしさがある馬です。逃げられなければまったく競馬にならないので次も逃げてくるでしょう。個人的にはダートの短距離でも見てみたい馬です。
🐴レグルドール
この馬も夏の小倉で2勝を挙げた超早熟型の馬です。父アドマイヤマックスはケイティブレイブの父として有名ですが、意外にも葵ステークスとの相性が良く産駒が何頭か馬券に絡んでいました。近走パッとしませんが、血統の後押しを受けられるでしょうか?
🐴アンヴァル
フィリーズレビュー(G2)では3番人気に支持され、ゴール前の混戦でやや遅れてしまい4着となりましたが、桜花賞への出走は叶いました。桜花賞ではハイペースに突っ込んでいき、17着と大敗しましたが、あのペースで行ってしまえばバテるのは当然です。距離短縮は明らかにこの馬にとってプラスですし、直線で坂のない京都というのも好材料です。
≪チェックポイント≫
① 前走別成績では橘ステークスが圧倒的!今年もその傾向は崩れないか?
前哨戦として重要なのが橘ステークス(OP)です。馬券内30頭中11頭を占め、1着6回、2着3回、3着2回と1着の信頼度が高くなっています。特に橘ステークス(OP)で2着と好走した馬が葵ステークスでは馬券になる傾向が強く、今年も積極的に橘ステークス組、あるいは橘ステークス2着馬を狙っていきたいです。また、橘ステークス(OP)で人気よりも上位の着順で終えた馬にも注意が必要で、ここの取捨選択が高配当のカギと言えそうです。
⇒ 橘ステークス(OP)組:マドモアゼル、ゴールドクイーン、ペイシャルアスなど
② 波乱の主役はひとひねり必要?重賞で凡走していると◎というデータあり!
過去10年間の葵ステークスで人気薄ながら馬券に絡んだ馬を見てみますと、ある法則がありました。前走重賞で二桁着順から距離短縮でこのレースを使った馬が高配当を演出していました。ニュージーランドトロフィー組からは2008年2着アポロラムセス(前走:14番人気10着)、2015年1着ジャストドゥイング(前走15番人気9着)、桜花賞組からは2010年3着ジュエルオブナイル(前走:18番人気18着)、2011年2着サクラベル(前走:15番人気16着)などがいました。今年も前走重賞で二桁着順だった馬を狙っていきましょう。
⇒ 前走重賞で凡走:アンヴァル、ラブカンプー
③ 京都芝1,200mはあの種牡馬の産駒が好走!3歳戦なら狙ってみる価値あり!
日本競馬の短距離界を牽引している種牡馬はキンシャサノキセキ、フジキセキ、ダイワメジャーなどがいます。最近ではヘニーヒューズもいます。そんな中、単勝の回収率が100%を超えているのがフジキセキ産駒ですが、なかなか見なくなりました。フジキセキに次いで高回収率を記録しているのが実はヨハネスブルグ産駒です。1着の回数はそれほど多くありませんが、当てた時の配当が大きいため単勝回収率は80%で京都芝1,200mで2位につけています。2歳戦、3歳戦に強い種牡馬なのでぜひ狙ってみましょう。
⇒ ヨハネスブルグ産駒:トウカイパシオン
≪血統の小ツボ≫
2歳戦はダイワメジャーを狙え!とはよく言いますが、ダイワメジャー産駒は初年度から勝ち星を量産し続けており、種牡馬の成績を示すAEIも常に1を超えており、ダイワメジャーは大種牡馬になりました。1,200~マイルでは常にチェックするようにしています。特に2歳、3歳と若いうちに好走するので懐が温かくなったこともあります。そんなダイワメジャー産駒のラストプリマドンナをピックアップします。母はシルクプリマドンナでオークスを勝利しています。産駒は10頭いまして、ラストプリマドンナ以外はすべて牡馬でした。一口馬主の世界では、牝馬は毎年産駒を輩出していれば狙え、牡馬なら間が空いていた方が良い、と言うようです。まさにラストプリマドンナはその典型で、ずっと牡馬の中産まれた牝馬ということで良馬の香りがします。ダイワメジャー産駒らしく、しっかりと末脚を繰り出せますし、中山の急坂を幾度も乗り越えてきたのであれば京都競馬場はヘッチャラです。
⇒ ラストプリマドンナ 相性◎のダイワメジャーでプラス収支を狙う!
≪注目馬≫
🐴アサクサゲンキ
2017年7月~9月の小倉競馬場で3回使い、未勝利勝ち、小倉2歳ステークス(G3)勝ちをしっかり決め、オープン入りを果たしました。続く京王杯2歳ステークス(G2)では、マイル適性の高いタワーオブロンドンに歯が立ちませんでしたが、朝日杯フューチュリティステークス(G1)で大敗後、しっかりと立て直し前走ファルコンステークス(G3)では調子を取り戻していました。この馬にはマイルは少し長いので、スプリント戦線を選んできたのは高評価です。京都競馬場であれば、行ったきりでも問題ないと思いますし、最後に坂がないのもこの馬にはプラスでしょう。ここで回収できなくても、ローカルの小回りスプリントに来たら狙いたいと思います。スプリント適性を評価して注目馬としてピックアップしました。