2017/05/20 第24回 平安ステークス(G3)
優勝馬 🐴グレイトパール
グレイトパール無傷で重賞3連勝を狙う?そしてハイランドピークの鞍上に名手武豊!交流重賞で好走のクイーンマンボ、ダートG1常連のテイエムジンソク、ミツバなど豪華メンバーが集結!
第25回 平安ステークス(G3)
京都競馬場 芝・右 1900m
4歳以上 国際 牡・牝 指定 別定
≪平安ステークス(G3)レース展望≫
2013年に京都ダート1,900mとそれまでの1,800mより100m延びた条件でのレースとなりました。先週は日曜日に大雨が降りどこまで馬場状態が回復するかが予想のカギになりそうですが、芝もダートも前が残るレースが多くなっていました。ハイランドピークの鞍上が武豊騎手に替わるなど注目を集めていますが、それを迎え撃つクイーンマンボ、テイエムジンソク、ミツバと豪華メンバーです。さらに休み明け2戦目のグレイトパールなど実力馬が数多く出走します。データを駆使してしっかりと的中させましょう。
≪想定オッズ≫
①人 グレイトパール 2.0
②人 テイエムジンソク 2.5
③人 サンライズソア 9.3
④人 ミツバ 12.7
⑤人 ハイランドピーク 18.7
≪出走馬分析≫(未編集)
🐴グレイトパール
デビュー戦は芝の2,000mで快勝し、そこから500万下条件ではなかなか噛み合わず、クラシック戦線からは離脱してしまいました。しかし、ダートに変えてから馬が一変し、2016年10月から6連勝をしています。6連勝のうち2勝は重賞(2017年平安ステークス、2018年アンタレスステークス)で、ここでもかなり人気することが予想されます。基本的にはどの位置からでもレースができるので問題ないですが、当日の馬場状態を見ての取捨選択が必要でしょう。
🐴テイエムジンソク
前走のフェブラリーステークス(G1)はとんでもないハイペースに飲み込まれ、2016年11月以来の馬券圏外でした。先週降った雨で前残りの展開となるでしょうし、他に逃げ馬がいてもこの馬なら振り切って逃げることが出来るでしょう。1番人気と予想されるグレイトパールには1600万下条件戦で負けており、相手関係は良くないのかもしれませんが馬場を味方につけて重賞制覇へ一直線です。
🐴クイーンマンボ
エポカドーロの皐月賞制覇で勢いに乗るのがヒダカブリーダーズユニオン所属のクイーンマンボです。少し欲を出してローズステークス(G2)に挑戦しましたが、やはりダートの方が合っていると判断したのでしょう。2017年レディスプレリュード(G2)では、古馬のホワイトフーガ相手に快勝していますし、世代上位であることは間違いありません。前走は休み明けの分がありましたし、問題視する必要はないでしょう。久しぶりの中央競馬で姿を見るのが今から楽しみです。
🐴ミツバ
2017年11月から12月の年末にかけて少し調子を崩していましたが、最近復調敬拝なのがこの馬です。年末はG1に多く出走していましたから、着が大きくなるのは仕方がないのですが、それでも大崩れしなかったのは評価しても良いでしょう。捲る競馬も出来るようになり、脚質に幅が出てきたのは強みでしょう。
🐴ハイランドピーク
前走は初めての重賞ながら単勝2.0倍に支持され、期待を背負ってスタートしましたが、行き脚がつかず15番手からのスタートになりました。そのまま後方でレースを終え、まさかの9着という結果になってしまいました。しかし上がり最速をマークしたように馬そのものの体調面では心配がなさそうです。個人的な見解ですが、いろいろな脚質を試そうとしての鞍上の判断だったのでしょう。横山典弘騎手から武豊騎手への乗り替わりが発表されています。
🐴ユラノト
父キングカメハメハ、母コイウタという超良血馬です。前走は不良馬場の中行われたアンタレスステークス(G3)でしたが、先行位置に取りつきそのままレースを終えました。初めてにしては良く走れていた印象です。今週も前走のような馬場が予想されますから、上積みはいくらかありそうです。
≪チェックポイント≫
① 1番人気馬は堅実に走るレース!距離が変わった直近5年間では◎!
過去10年間の1番人気馬の成績を分析しますと1着3回、2着4回、3着0回、5着が3回と安定しています。掲示板を一度も外していないというのは高評価ですね。しかしながら2着が多いことからリスクを避けるには馬連で馬券をしっかり押さえた方が良いかもしれません。また、意外にも成績が良いのは3番人気、4番人気馬で、過去10年間の馬券内馬30頭のうち9頭を占めていました。成績が悪いのは2番人気馬で、ここ6年間馬券絡みがありません。
⇒ 1番人気馬:グレイトパール(想定)
⇒ 2番人気馬:テイエムジンソク(想定)
② 西高東低の傾向が著しいレース!重賞では関東馬買えない!
ダート馬はよく遠征しがちです。地方に行ったり、関東から関西に行ったり、その逆もしかりです。関西は坂路施設の勾配が関東よりも急であるため、瞬発力が関東馬より身につくという話も耳にします。ですから、関東に関西馬が遠征で来たときは馬券は押さえなければなりません。しかし、関東馬が関西に遠征するとことごとく敗れています。平安ステークスでもその傾向は現れており、過去10年間で19頭が出走し、2着1回のみで、18頭は4着以下でした。今年も関東馬は買わない方向で行きたいです。
⇒ 関東馬:ハイランドピーク、ブライトンロック、プリンシアコメータなど
③ 逃げ馬の活躍が目立つ!1,900mになってからは厳しめ?
平安ステークスでは逃げ馬の活躍が目立ちます。過去10年間の4コーナーで先頭だった馬の成績を見ますと、1着2回、2着4回、3着0回、4着以下4回と連対率が60%でした。しかしながら、1,900mになってから(2013年から)は1着が2回のみでやや厳しい印象ですが、先行馬が有利であることに変わりはありません。差し・追込が届きにくいコースだけに人気がなくても前目の位置を取れる馬を狙っていきましょう。
⇒ 逃げ・先行馬:ハイランドピーク、テイエムジンソク、ドリームキラリなど
≪血統の小ツボ≫
シンボリクリスエス産駒を狙え!と書いている雑誌もありましたが、血統から馬券を買うとどうしても自分の都合の良いようにしてしまいがちです。他の雑誌ではシンボリクリスエス産駒とは相性が悪いコースと書いてあったり、そうでなかったりとなかなか情報の取捨選択が難しいネット社会です。そんな中注目したのがまたしてもミスタープロスペクターの血です。このレースでは馬券に絡むほとんどの馬がミスタープロスペクターの血を含んでおり、ミスプロなしでは馬券的中が難しいとさえ思えます。ナムラアラシは父エンパイアメーカー、母父エンドスウィープというミスタープロスペクター4×4の持ち主です。脚質は差し・追込であり、展開が向かないと厳しいですが、ミスタープロスペクターの血が後押ししてくれるでしょう。
⇒ ナムラアラシ ミスプロの宝石箱!ぜひ種牡馬になって欲しい1頭!
≪注目馬≫
◎🐴テイエムジンソク
テイエムジンソクはフェブラリーステークス(G1)12着と大敗を喫しましたが、敗因はしっかりしています。ニシケンモノノフの作ったダート1,000mの通過タイムが58秒という超ハイペースに巻き込まれてしまいました。あのペースでは何もできません。東京コースが初めてだったというのも少なからず影響したかもしれません。京都の1,900mは逃げ・先行馬が有利ですし、マイペースの逃げに持ち込むことが出来れば問題ないでしょう。もし、マイペースに逃げられなくてもハイペースについてさえ行かなければここでは実績も実力も1枚上でしょう。古川騎手との相性もバッチリですし、前走着順から少し人気も落としそうなので妙味もありそうです。